晴風万里

カテゴリ:詩歌( 347 )




如月の歌



シェークスピア風ソネットの試み~これでも詩かよ第168番

ある晴れた日に 第362回

現代の詩人が作る現代詩のほとんどが、いわゆる「自由詩」というやつだ。
しかしおいらには、その自由詩の詩形がいかにも無秩序かつ胡乱なものに思われるので、
今更ながら天女の羽衣に軽く縛られてみたいと思い、
昔ながらの「ソネット」を作ろうと思い立った。

「ソネット」とは、ルネサンス期のイタリアで誕生した十四行からなる西洋の定型詩で
ペトラルカ風、イギリス風、スペンサー風の三つがあるそうだが、
おいらはシェークスピアの「ソネット」しか知らないので、
とりあえず、そいつの“うわべ”だけでも真似しよう、ってわけさ。

そこでおらっちは、たちまち寛永の馬術名人、曲垣平九郎盛澄になり切って、
天下の名馬“松風”に跨り、長駈愛宕山に赴いた、と思いねえ。
あの有名な“出世の階段”を一気に駆け上がると、
頂上からは江戸八百八町のおよそ半分を、一望することができたのよ。

けれども男坂の急勾配を、三度笠の詩句共が、押すな押すなと登ってくるので、
四行/四行/四行/二行の割れ目をば、ザックリ作ってやったのさ。



白と言っても営業車の白とは全然違いますなどと力説するセールスマン 蝶人
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by amadeusjapan | 2016-02-21 13:23 | 詩歌

お正月の歌~これでも詩かよ第166番



ある晴れた日に 第360回


西暦二〇一六年一月二日
鎌倉の在に親戚十七名が勢ぞろい
そのうち五人が小さな子供

うららかな光のどけきお庭の中で
臼と杵とでぺったんぺったんお餅付き
大人も子供もお餅付き

つきたてお餅をちょんぎって
あんころ餅ときな粉が出来る
黒胡麻、胡桃、大根おろしもどんどん出来る

みんなで作ったいろんなお餅を
みんなで食べる どんどん食べる
おしいいなあ 美味いなあ

あっという間に、お腹がいっぱい
今度は近所の明王院にお参りだあ
それからみんなで、独楽を回そう

大きな独楽を、ひもで回そう
でも、なかなかうまく回らない
出来ない人には若い住職さんが親切に教えてくれます

そのうちに独楽回しに飽きてしまったユウちゃんが
昔ながらの井戸とポンプに目をつけて
レンちゃんと一緒にピストンを押しはじめた

ガッタン、ガッタン、ジャア、ジャア、ジャア
ガッタン、ガッタン、ジャア、ジャア、ジャア
たちまち流れる水、水、水 水、水、水

それ気付いたカナちゃんも
それに気付いたノンちゃん、アルちゃんも
子供全員ポンプに群がり

ガッタン、ガッタン、ジャア、ジャア、ジャア
ガッタン、ガッタン、ジャア、ジャア、ジャア
たちまち流れる水、水、水 水、水、水

しばらくするとユウちゃんが
「水、水、水屋でーす。水、水、水はいらんかねえ」
即席水売りになりました

またしばらくするとレンちゃんが、
「水屋さん、もっとこっちに流してよ
もうちょっとで地面に象さんができるぞう」

ガッタン、ガッタン、ジャア、ジャア、ジャア
ガッタン、ガッタン、ジャア、ジャア、ジャア
たちまち出来たよ、お水の象さん

いつの間にやらほかの子供たちも加わって
ワアワアキャアキャア正月早々出初め式
お気の毒に住職さんも逃げ出しちゃった

これではいかん、いかん、まずい、まずい
このままでは名跡明王院が水浸し。
ここらで水入りレフリーストップ

悪童五名と現場を離脱
峠をめざして出発だあ!
太刀洗方面へ転進だあ!

意気揚々と進軍してると
あれに見ゆるは次郎じゃないか
愛犬太郎を亡くしたおばさんが、四年前から飼っている

次郎は震災地からやってきた可愛い柴犬
名付け親の私を見つけて
声にはならない声でWangWang吠えてる

私が撫でると、子供も撫でる
次郎はうっとり目を閉じる
「次郎、あったかいなあ」とユウちゃんがいう

両手をペロペロ舐められたレンちゃんは
「マコトさん、次郎がぼくの手を舐めてくれたよ」
と、うれしそう あ、うれしそう

西暦二〇一六年一月二日の午後三時
お正月の陽が、ようやく傾く
どんどん どんどん 陽が落ちる

エイ エイ オオ! 
エイ エイ オオ!
それゆけガキんちょ太刀洗

エイ エイ オオ! 
エイ エイ オオ! 
朝夷奈峠の頂上へ


  あくる日もそのあくる日も夢を見る私は夢見るシャンソン人形 蝶人
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by amadeusjapan | 2016-02-08 11:34 | 詩歌

なにゆえに第23回~西暦2016年睦月蝶人花鳥風月狂歌三昧



ある晴れた日に 第359回

なにゆえに急にエアコンが停まってしまうしばらくは自分を暖めているらし

なにゆえに子供はあんなに元気に走って騒ぐまだ誰も挫折を知らない

なにゆえに老人はとぼとぼ歩いてる心ゆくまで悔ゆるため

なにゆえに「最終的に不可逆的」んなもん地上に存在しないぞ

なにゆえにおいらは詩を書きすすめることができる見えぬ定型と聴こえぬリズムに導かれて

なにゆえに朝から晩まで水爆水爆マスコミは「大事件」ならなんでも大好き

なにゆえに北朝鮮はひとりで暴れる世界中の誰もがソッポを向くから

なにゆえに延々芸能人の孫自慢を聞かされる芸能人なら芸を見せろよ

なにゆえにリーマンはいちばんおいしい時間を切り売りするあんたも資本の奴隷ゆえ

なにゆえに自公はポスターを張り巡らせる参院選で独裁政権を確立するべく

なにゆえに施設長は生産性向上を目標にするうちの息子はついていけない

なにゆえに夫婦京都往復で5万4千円もする貧乏人にはちと高すぎるよ

なにゆえにまた再びのカセット人気個体は系統発生を遡る

なにゆえに少し歩けばヨタヨタとなるそろそろ年貢の納め時かや

なにゆえに式の着物にあれこれ拘る京都の人は儀礼に煩い

なにゆえに天気予報どおりに雪が降るたまには予報士の予報が当たるので

なにゆえにお前は偉そうに答弁する自分が相当偉いと思っているから
なにゆえにいち唄うたいグループが自由に解散できないこの国では誰も独立できない

なにゆえに同じCDを何枚も買う日に日に脳味噌が腐っていくので

なにゆえに62人の金持ちが36億人の貧乏人と同じお金を持っている世の中ますます不公平なので

なにゆえに琴奨菊は豊ノ島に負けたのかまた白鵬が高笑いする

なにゆえに石井十次に言及する安倍ほど児童福祉にそぐわない男はいない

なにゆえにオオルリの仔は巣ごと盗まれたのか台湾栗鼠ならぬ人間の仕業

なにゆえに絶滅危惧種などと澄ましこんでいる追い込んだのは自分なのに

なにゆえに微かな恐怖が湧いてくるプラットフォームの先頭に立つとき

なにゆえにわが弟の額に石を投げしやたちまち鮮血滴り落ちしが

なにゆえにまつのちゃんの顔に雪つぶてを投げしや当たりしつぶてに復讐せんとて

なにゆえに耕君は生乾きのタオルから取り入れる独自の美学独自の秩序


なにゆえにベンチャーズは便々と弾いているあれよりほかにやることないので 蝶人
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by amadeusjapan | 2016-02-01 12:42 | 詩歌

西暦2016年睦月蝶人花鳥風月狂歌三昧



ある晴れた日に 第358回


隣の庭にたわわに鳴れる柿ことごとく鳥たちの御馳走となる

耕君から「お父さん怒ったり注意したりしないでね」と云われてしまった大晦日

ひとつ家に四人が眠るお正月

正月の眠りを醒ます核実験たった一発で夜も眠れず

短歌雑誌で有名選者の詠草立ち読みしたがこれはすごいと思える歌なし

津津浦浦自公のポスター貼られたり総閉塞のこの国の冬

目の色を変えてラアラア叫んでる水爆水爆それがどうした

品性のひとかけらなきキャスターがしたり顔にて喋りに喋る

千代田区隼町2丁目の「光解体」てふ会社が妙に気になる

おめでとう!琴奨菊の初優勝やれば出来るのだな日本人も

火曜日の危険物ゴミに出されている黒黄まだらの巨大なバナナ 

なんとなく先に逝く人が羨ましいそんな時代に生きてるわれら

レッツダンスなどと人を踊らせ自らは唄っているだけデビッドボウイ

高橋の源一郎が急ぎゆく鎌倉駅の東口かな

海鴎ヒチコック映画の如く来襲す源氏池

男ではなく女でもなさそうな第三の性

男でもあり女でもあるような私たちの性

ほんたうの愛を求めてプルーストジェンダーの魔境を軽々と超ゆ

若者がカセットテープに夢中だとか個体は系統発生を遡る

大阪の心斎橋の大丸の子供服売り場で走ったあの頃

耕君の区分判定は4なるが5を目指して検査に行きけり

わたくしに内緒で国境なき医師団に3千円寄付せし妻よ隠さずともよし

バーキンのジーンズ姿見て入店を拒否した有楽町の仏蘭西料理屋

なにゆえに微かな恐怖が湧いてくるプラットフォームの先頭に立つとき

選ばれた62人の金持ちが36億人の貧乏人の資産と同じお金を持っているとか

目の前の息子の耳を眺むればその姿形の好ましきかな

物を売ることにまつわるさまざまな手立てはつねにいささか物悲しきかな

中国かバングラデシュの誰かが縫ったユニクロのシャツを着て東京行の電車に乗りこむ


     ハスキルのピアノに抱かれる冷雨哉 蝶人
     ハイドンの「五度」聴き終わり春の雪
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by amadeusjapan | 2016-01-31 10:33 | 詩歌

忘年会~これでも詩かよ第166番



ある晴れた日に 第357回


詩人、詩人、詩人
詩人だって忘年会をひらく。
さとう三千魚さんの「浜風文庫」の忘年会だ。

詩人、詩人、詩人
夜の神田の「葡萄舎」で
詩人だけの忘年会さ。

ちょっと早く来すぎたので、駅から歩いて鎌倉橋へ。
1944年11月、この橋を米軍機が爆撃したんだ。
よって33個の弾痕が残ってる。

さてお立ち会い、今からザッと半世紀近く前
私は鎌倉河岸のほとりに建つ、小さな会社に通ってた。
五階建ての、小さな、小さなビルだった。

今宵、その跡地を訪ねてみると、
巨大なビルが建っていた。星なき夜空に、聳えてた。
コープビルという立派な、立派なビルジング。

「もしや昔ここにあったRという会社をご存知ですか?」と尋ねると、
守衛さんが「はい、名前だけは聞いたことがあります」と答えたので
ああ、これだけでも神田へ来た甲斐があった、と私は思った。

詩人、詩人、詩人
詩人だって忘年会をひらく。
10人集まる忘年会さ。

さて「葡萄舎」を目指したが、
何回地図を眺めても、さっぱり場所が分からない。
煙草屋のおやじに尋ねたら、「葡萄舎」なんてわしゃ知らん。

知らん、知らん、知らん
「葡萄舎」なんて、わしゃ知らん。
忘年会なんて、わしゃ知らん。

さんざめく交差点の信号の下で、
キョロキョロ辺りを見回していたら
「おにいさん、どこいくの、あそばない、ね、あそびましょ」と誘われちゃった。

「あそびたいのは山々だけど、これから忘年会であそぶんだ」と答えたら
「そんなのやめて、あたいと遊びましょ。3千円、3千円、3千円」
って、言われちゃった。ちゃった。ちゃった。

うんにゃ、いま冷静になって思い返してみるに、
「3千元、3千元、3千元」と言ってたかも。
3千元は高いかも。ちよっと、ちょっと、高すぎるかも。

「おらっちは、これからどうでも詩人の忘年会へ行くのだ」と宣言したら、
ちょっと綺麗な上海帰りのルリちゃんは、
あっと言う間に、伊集院光似のリーマンの方へ飛んで行っちゃった。

ちゃった。ちゃった。ちゃった。
「葡萄舎」なんて、知らないわ。
詩人なんて、知らないわ。

ちゃった、ちゃった、ちゃったって、
我が敬愛する詩人、鈴木志郎康さんの極私的パクリなんだけど
ネエちゃん、分かってくれるよね。

詩人、詩人、詩人
詩人だって忘年会をひらく。
さとう三千魚さんの「浜風文庫」の忘年会だ。

詩人、詩人、詩人
夜の神田の「葡萄舎」で
これから詩人の忘年会さ。


 レッツダンス!などと煽ってはいたが踊りは得意じゃなかったなボウイ 蝶人
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by amadeusjapan | 2016-01-13 14:14 | 詩歌

西暦2015年極月蝶人花鳥風月狂歌三昧



ある晴れた日に第356回


いくら野良犬でも解剖してはいけません綾部高校生物クラブ

亡き父と同じ年まで生きたのでもう明日からは楽しき余生

時代劇の名悪役として知られたる五味龍太郎静かに逝きたり

「ジェジェジェジェ」の賞味期限が尽きたので「びっくりぽん」に乗り換えてます

マーリンズ外野の控えに甘んじて鈴木一郎ストーブにあたる

てやんでえ消費税などみなやめっちまえ景気などすぐに回復するじゃろ

ひむがしの空より谷戸に光差し竜胆の花いま開かんとす

いくたびも迷いし末に需めたり十年連用日記既に古稀過ぎたれば

古稀過ぎて迷いし末に求めたり博文館の十年日記

なにゆえにいくら探しても見つからぬわたくしと天皇を結ぶ一本の糸

大丈夫君も僕も地球も太陽も日々滅亡に向かってるから

共産党昔は右翼と思いしがこの頃まともなことをいう

死に急ぐこととも知らず益荒男はひたすらけなげに生き急ぐなり

タイヒラメ美美しく並んでいるけれどとどのつまりは魚の死体

イケテルと思いしことが泥まみれ他人事ではないWの悲劇

爆買いの中国人の歓声が轟き渡る銀座八丁 

吉田翁が推薦されしレコードを師走の銀座で需めしあの頃

年の瀬に読みたき記事はただひとつ吉田秀和のお薦めCD

妻は子の我は我のみの行く末を案じて眠れぬ寒き夜かな

書を捨てて街へ出よと妻は説く寺山修司を知ってか知らずか

むざむざと鴉と雀に喰われけり無住の隣家の鈴なりの柿

蟷螂の腹より出でし発条にデザインされた舗道を歩む

シューベルトの「未完成」を聴きながら思うこといかなる生も未完成なり

外出の時は新しい肌着を身につけるいつどこで何があるか分からないので

マカ不思議有名人物の名さえついてればただの紙切れが札束に化ける

淫行という言葉の妖しさよ生涯に一度くらいは淫行したし

熱海にも鎌倉にも支局持つNHKの人の多さよ

基督も博士もいない聖夜祭

轟々と万物流転す極月尽


     原節子野坂昭如三津五郎水木米朝鶴見俊輔 蝶人
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by amadeusjapan | 2015-12-31 12:28 | 詩歌

なにゆえに第22回~西暦2015年師走蝶人花鳥風月狂歌三昧



ある晴れた日に第355回


なにゆえになんーもせんうちに師走となるんやあかんあかんこのままではあかん

なにゆえに貧乏人から税金を毟り取る安倍蚤糞が外国土産にばら撒くため

なにゆえにまたしても奥歯が痛む岸本先生が削り残したから

なにゆえにあかりちゃんはいつもバス停まで走ってゆく彼女のお母さんもそうするので

なにゆえに今日も朝から微熱が出るの右の奥歯が腐っているから

なにゆえに狂ったように拍手するパーヴォ・ヤルヴィ&N響の凡なる演奏

なにゆえに秋の次には冬が来るすべての家を眠らせるため

なにゆえに3万円を下流老人にばらまく参院選で買収するため

なにゆえに軽減税制でがたがた言ってる安保法制では言いなりだったのに

なにゆえにうちの息子は施設を休むこんな天気じゃやってらんない

なにゆえに道に小川が流れてる左の溝が堰き止められから

なにゆえに乾燥するのに6時間もかかるお外はだんだん晴れてきたのに

なにゆえに仕事がいつまでも終らない私の生が終らないから

なにゆえに今日もしくしく歯が痛むそれがおいらが生きてるあかし

なにゆえに車をぶつけて黙ってる君には良心というやつがないのか

なにゆえに新聞までも税軽減政権批判をさせない謀略

なにゆえに赤色警報が今日も出る北京は人間の住むところではない

なにゆえにワルターの音楽は温かい還暦にチャンチャンコを貰ってたから

なにゆえにブーレーズの指揮は冷たいお母ちゃんに抱きしめられなかった

なにゆえにクルト・マズアの「第九」は途中で止まったN響コンマスのチョンボゆえ

なにゆえにいくら探しても見つからぬわたくしと天皇を結ぶ一本の糸

なにゆえに朝の洗濯が終らないあと3分が延々続く

なにゆえにうちの息子はまだ帰らない超満員の江ノ電に乗ったか

なにゆえに関西人は列を守らぬ電車が来るとワッと駆け寄る

なにゆえに聞いただけですぐ分かるマリア・カラスと美空ひばり

なにゆえにHMVのHPは無茶苦茶になったのかかのローソンに買収されたので



なにゆえに「自閉症」が「自閉症スペクトラム」に名称変更 耕君が虹の彼方に住んでいるので 蝶人
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by amadeusjapan | 2015-12-29 13:53 | 詩歌

共和国について~これでも詩かよ第165番



ある晴れた日に第354回


ある朝、アベ独裁体制にドタマに来たイシバ地方創生相が突如逆上した。

ギャクジョー、アタマニキタジョー、アシタノジョー。

「どこへ行っても地方は全部死んでる。どんな田舎でも国が助けてくれることだけを期待している。オラッチはもう知らん、シラン。お国のあてなんかに期待せずに、あんさん自主独立して勝手にやってみなはれ!」

すると「ああそうですか」というて、岩手県上閉伊郡大槌町が1982年の独立宣言を33年振りに更新し、改めて新キリキリ国として独立した。

キリキリ、ギリギリ、キリギリス。

その翌日、「よおーし、そおゆうことなら}というて、
普天間基地問題で業を煮やしていた翁長沖縄県知事が、日本国からの独立を宣言し、
「琉球共和国」として生まれ変わった。

するとその翌日の翌日、なんたら維新の連中が、選挙で大勝した勢いに乗って「てなもんやおおさか狂騒国」なる新都市国家を樹立した。

カワッタ、ワカッタ、キョウワコク。

それからしばらくして、オラッチの在の十二所村が、村民二百名の総意で独立した。

ドクリツ、コクリツ、ドクリツコウドウタイ。

あとは一瀉千里だった。

イッシャセンリ、サクライセンリ、センノリキュウ。

かのリヴァイアサンのごとき怪物に成りあがった新日本帝国から、離脱する市町村共同体が相次ぎ、この国はあアッというまに三々五々、四分五裂さ。

アラアラアラ、サンザンブンレツ、リヴァイアサン。

で、なにが起こったって?

帝国は、たちまち徳川家不在・天皇家不在の江戸時代三百藩体制
のような独立国割拠の状態に逆戻り、
民草は、思い思いの憲法と政治経済社会体制を選んで、
末永く、それなりに仕合わせに暮らしましたとさ。

うむwmwm、ソレデイイノラ、ソレデイイトモ。


         基督も博士も見えず聖夜祭 蝶人
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by amadeusjapan | 2015-12-24 14:20 | 詩歌

十二月の歌



これでも詩かよ第164番~ある晴れた日に 第353回



朝には、朝の歌をうたおう
昼には、昼の歌を
夕べには、夕べの歌を
真夜中には、真夜中の歌をうたおう

春には、春の歌をうたおう
夏には、夏の歌を
秋には、秋の歌を
十二月には、十二月の歌をうたおう

うれしい時には、喜びの歌をうたおう
悲しい時には、嘆きの歌を
怒り狂った時には、憤りの歌を
寂しい時には、慰めの歌をうたおう

少年よ、金の歌をうたえ
青年よ、銀の歌をうたえ
壮年よ、銅の歌をうたえ
そして私のような老人は、見果てぬ夢の歌をうたうのだ

まっしぐらにカシオペアを目指す、一羽の夜鷹になって


 いくら野良犬でも解剖してはいけません綾部高校生物クラブ 蝶人
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by amadeusjapan | 2015-12-09 15:25 | 詩歌

西暦2015年霜月蝶人花鳥風月狂歌三昧 正規版



ある晴れた日に第352回


「わたし、狡いんです。そんな立派な女じゃないんです」原節子は永遠に死なない

おもざしを隠しつつ過ぎたりと妻はいう哀れなるかな昭和の大女優

鎌倉の十二所に住みし柿本さんの眼どんくまさんに似て限りなく優しい

むごたらしく死んぢまったジーン・セバーグちゃんを懐かしく思い出す秋日和かな 

シューベルトの「未完成」を聴きながら思うことどんな生も完成している

いつの間にか僕の背中に少年が立つほんにお前はリトル・インディアンずら

お相撲はモンゴルに譲り韓国には野球ゴルフを勝たせてあげよう

九回裏に四点を奪いけり韓国の執念の凄まじさよ

20ポイントのおまけがつきし買物を知らずに買った恨みは深い

一週間におよそ二十の歌を詠むそのほとんどが月並みなれど

月並みにあらざる二、三の歌選び新聞歌壇に投稿するなり

新聞の歌壇に投稿すれどほとんどが没になり入選するは年に数回

鴎外を三百円漱石を九百円で古本屋は売る

東西の正横綱はマンガラジャラブ・アナンダ ムンフバト・ダバジャルガル

美味そうな柿がいっぱい成っている鳥が寄らぬは渋柿のあかし

奥歯痛が世界を圧し霜月尽

バングラデシュの誰かが縫ったユニクロのカジュアルシャツ着てコンビニへ行く

狂信が君を殺して我殺しアラーを殺して世界を殺す

「ケータイくらい充電しとけ」と言い放つそれでもお前は福祉の職員か

こんなに野菜が高いのも暮しが良くならないのもみんなお前のせいだ安倍

これまでも駄目な総理はいっぱいいたけれど今度の奴が一番ひでえや

10年かけてゆるゆるとこの国の農業牧畜業を壊滅させるTTP

鎌倉がくたばる前に私ににくたばらせてよ神よ仏よ

日曜の魔法使いとなりて妻つくる林檎ケーキほど世に美味きものなし


  火曜日の危険物ゴミに出されている一本のバナナ 蝶人
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by amadeusjapan | 2015-12-08 15:28 | 詩歌

あまでうすが綴る音楽と本と映画と詩とエッセイ
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