晴風万里

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アイヴァン・バッサー監督の「クリエイター」をみて


闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.987


 ピーター・オートゥールとマリエル・ヘミングウェイが共演する1985年製作のマッド&ロマンチックサイエンチストものずら。

 マリエルを見ていると、あの有名な作家の孫娘であるこの人は、果たして美人なのかブスなのか、よく分からなくなる。そして死んでしまった姉のマーゴ・ヘミングウェイのことが懐かしく思いだされる。


  ありとある動植物を絶滅に追い込んだ人間が絶滅危惧種 蝶人
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by amadeusjapan | 2016-02-25 12:58 | 映画

増村保造監督の「巨人と玩具」をみて



闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.986


開高健の原作を白坂依志夫が脚色して増村保造がメガフォンをとった社会派ドラマ。玩具メーカーの宣伝担当者が資本主義の販売至上主義の罠の虜になって悪戦苦闘する悲喜劇を描いているのだが、私自身もそういう体験をしてきたので身につまされて客観的になれない。しかし原作も脚本も演出もかなりグロテスクに拡張されていてかなりエグさが目立つ。

野添ひとみが歌って踊る振り付けは、当時としては素晴らしく斬新なり。


 安倍→菅→籾井→編成局長の流れで粛清されたり国谷裕子キャスター 蝶人
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by amadeusjapan | 2016-02-24 13:36 | 映画

松本佳奈監督の「マザーウォーター」をみて



闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.985

荻上直子の「かもめ食堂」「めがね」「レンタネコ」などとほぼ同じ俳優やスタッフを使って、聞いたこともない別の監督を起用して撮られた、「似て非」なる詰らない映画なりい。

まわりを固めればでくのぼうが監督してもいい映画ができるだろうと思うのは、あまりにも浅はかで演出の仕事を莫迦にした話ずら。


最終的かつ不可逆的に元慰安婦に謝罪しなければ最終的かつ不可逆的解決はちと無理だろうて 蝶人
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by amadeusjapan | 2016-02-22 12:03 | 映画

松本佳奈監督の「マザーウォーター」をみて



闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.985

荻上直子の「かもめ食堂」「めがね」「レンタネコ」などとほぼ同じ俳優やスタッフを使って、聞いたこともない別の監督を起用して撮られた、「似て非」なる詰らない映画なりい。

まわりを固めればでくのぼうが監督してもいい映画ができるだろうと思うのは、あまりにも浅はかで演出の仕事を莫迦にした話ずら。


最終的かつ不可逆的に元慰安婦に謝罪しなければ最終的かつ不可逆的解決はちと無理だろうて 蝶人
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by amadeusjapan | 2016-02-22 12:02 | 映画

如月の歌



シェークスピア風ソネットの試み~これでも詩かよ第168番

ある晴れた日に 第362回

現代の詩人が作る現代詩のほとんどが、いわゆる「自由詩」というやつだ。
しかしおいらには、その自由詩の詩形がいかにも無秩序かつ胡乱なものに思われるので、
今更ながら天女の羽衣に軽く縛られてみたいと思い、
昔ながらの「ソネット」を作ろうと思い立った。

「ソネット」とは、ルネサンス期のイタリアで誕生した十四行からなる西洋の定型詩で
ペトラルカ風、イギリス風、スペンサー風の三つがあるそうだが、
おいらはシェークスピアの「ソネット」しか知らないので、
とりあえず、そいつの“うわべ”だけでも真似しよう、ってわけさ。

そこでおらっちは、たちまち寛永の馬術名人、曲垣平九郎盛澄になり切って、
天下の名馬“松風”に跨り、長駈愛宕山に赴いた、と思いねえ。
あの有名な“出世の階段”を一気に駆け上がると、
頂上からは江戸八百八町のおよそ半分を、一望することができたのよ。

けれども男坂の急勾配を、三度笠の詩句共が、押すな押すなと登ってくるので、
四行/四行/四行/二行の割れ目をば、ザックリ作ってやったのさ。



白と言っても営業車の白とは全然違いますなどと力説するセールスマン 蝶人
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by amadeusjapan | 2016-02-21 13:23 | 詩歌

ハワード・ホークス監督の「赤い河」をみて



闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.984


 苦労して育てた牛の価格が暴落したのでミズーリへ行くか、それとも鉄道が来たというカンザスへ行くかを巡って、親子のような間柄のジョン・ウェインとモンゴメリー・クリフトが宿命的な対決をするのだが、なかをとり持つ美女が現われてめでたしめでたしとなる。

 頑固親父と心優しい息子の対立でもあるが、基本的には情報センサーの精度を巡るコミュニケーションギャップを取り扱っている1948年製作の現代的な西部劇ずら。

  明治生まれの人が一人でも生きているうちは明治時代は死滅していない 蝶人
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by amadeusjapan | 2016-02-20 11:15 | 映画

ドン・シーゲル監督の「グランド・キャニオンの対決」をみて



闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.983


 アメリカ随一の絶景の中で西部劇を見せるのかと思っていたら、あにはらかんやいきなり自動車が出てくるサスペンス現代劇だった。

 されど正義の保安官は颯爽と登場するし、インディアン、もといアメリカ先住民は出てこない。

 が、代わりに元金鉱の大金持ちや美貌のその娘、気のいい善人から急変する凶悪人も顔を揃え、お約束の大峡谷の対決になだれこむのであったあ。

 1時間20分という短さが疲れなくてよろしい。


  街角に芸能人ポスターを張りつけて選挙民を釣る阿呆莫迦自民 蝶人
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by amadeusjapan | 2016-02-18 14:56 | 映画

エドワード・ズウィック監督の「レジェンド・オブ・フォール」をみて



闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.982

 舞台は第1次大戦前後をアメリカのモンタナ州の牧場。元大佐のアンソニー・ホプキンスに3人の息子がいてこれにジュリア・オーモンドという女がからんで運命的な悲劇を形作る。

 文明に馴染まずに生きる次男の野生児を演じるブラッド・ピットが最後にヒグマと格闘して死んでゆく姿が哀れ深い。


  「沖縄の皆さん方には恐縮ですがこの端金で何卒宜しく」 蝶人
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by amadeusjapan | 2016-02-17 12:57 | 映画

スパイク・リー監督の「インサイド・マン」をみて



闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.982

 処女作の「ジョーズ・バーバーズ・ショップ」でファンになった監督だが、「ドウ・ザ・ライトシング」で覚えた違和が「マルコムⅩ」で増殖し、そういうゆわゆる反体制映画ばっかり作るのかと思っていたら、2006年製作のこの映画では、ちょっと風変わりな、でも結局は旧態依然たる反体制映画をこさえてしまっている。

 それにしてもあんな手弁当ローコスト映画しか撮れなかった人物が、デンゼル・ワシントンやジョディ・フォスターなどの大物俳優を起用できるとは出世したものだ。

  二度までも自転車を盗まれし少年の暗き心を思いみるべし 蝶人
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by amadeusjapan | 2016-02-15 14:03 | 映画

朝の歌



音楽千夜一夜 第357回&バガテル―そんな私のここだけの話 op.223


「朝の歌」といえば、まずはいまNHKの朝ドラでやっている「あさが来た」の主題歌でしょうか。

 AKB48が歌う「365日の紙飛行機」は、副田高行さんのお洒落でシックなタイトルデザインとあいまって、「あたしなんざあ、もうとりたてて夢も希望もないけれど、今日もまた朝が来てしまった。でもとにかく全国的にアサー!なんやから、谷岡ヤスジみたいになんとか元気にぐあんばっていこうかなあ」という気持ちにさせてくれるようです。

 AKB48は、皆さまがよくご存知のように、けっして歌が上手とはいえないやさぐれおねえちゃん集団なのですが、そのやさぐれ風の素人っぽさが、かえって日常の中の朝という時間の到来に、びっくらぽん、自然に寄り添っているような効果をもたらしているのかも知れませんね。

 ところで「朝の歌」ということで思い出すのは、私の大好きな詩人、中原中也の大好きな詩「朝の歌」です。注1)

  天井に 朱きいろいで
    戸の隙を 洩れ入る光、
  鄙びたる 軍樂の憶ひ
    手にてなす なにごともなし。

 という4行で始まるこのソネットは、

  ひろごりて たひらかの空、
    土手づたひ きえてゆくかな
  うつくしき さまざまの夢。

 という具合に嫋々たる余韻を残しつつ消えていくのですが、この最後の第4連の3行には、冒頭の代々木練兵場の軍樂の物憂い響きではなく、詩人の心の奥底でいつも鳴り響いていたうらがなしい滅びの歌が聞こえてくるようです。注2)

 さて私事ながら、私の生家は丹波の下駄屋でしたので、町内の他の家の子供たちと比べて音楽的な環境に恵まれていたとはお世辞にもいえませんでしたが、なぜか祖父が熱心なプロテスタントであったために、小学生の時から強制的に教会に通わせられました。

 私はそれが厭で厭でたまらず、その所為で却ってキリスト教に反発を覚えるようになり、現在に至るも無信仰無宗教の哀れな人間ですが、それでも教会で歌わせられる讃美歌の歌詞やオルガンの伴奏が、当時の田舎の少年の音楽心をまったく刺激しなかったと書けば嘘になるでしょう。

 例えば讃美歌23番の「来る朝毎に朝日と共に」の出だしを聴くと、さきほどの中原中也の詩の冒頭にも似た、おごそかにして心温まる気持ちに包まれたものでした。注3)

 後に成人した私が、LPレコードでモーツアルトのピアノ協奏曲第24番の第2楽章をはじめて聴いたとき、(それは確かクララ・ハスキルというルーマニア生まれの臈長けた女流ピアニストが、65歳で急死する直前に録音した曰くつきの演奏でしたが)、はしなくも思い出したのが、この讃美歌23番の奏楽でした。注4)

 楽器もメロディも調性も異なってはいるものの、暗闇から突如一筋の光が地上に現われて、私のようにどうしようもなく愚かな人間にもかすかな希望を与えてくれる、無理に言葉にすると、天使が私を私を見つめながらゆるやかに翼をはばたかせているような、そんな有難い気持ちにしてくれた楽の音でありました。


注1)中原中也の詩「朝の歌」は講談社文芸文庫吉田 煕生編「中原中也全詩歌集上巻」より引用。

注2)中原中也の芸術の記念碑的な出発点となったこのハイドンのピアノ曲を思わせる素晴らしい詩は、前掲書吉田 煕生の解説によれば、1926年(昭和元年)に初稿、1928年に定稿が完成し、諸井三郎の作曲で同年5月4日の音楽団体「スルヤ」第2回発表会で長井維理によって歌われた。なお本作が構想された当時、詩人の友人の下宿から陸軍練兵場(現在の代々木公園)の演習の「軍樂」が聞こえたことについては大岡昇平の証言がある。

注3)讃美歌23番(あるいは27番、あるいは210番)の「来る朝毎に朝日と共に」の第1番の歌詞は「来る朝毎に朝日と共に 神の光を心に受けて 愛の御旨を新たに悟る」。作詞は英国国教会司祭のジョン・キンブル、作詞は独教会音楽家のコンラート・コッヒャーと伝えられる。

注4)クララ・ハスキル独奏、イーゴリ・マルケヴィッチ指揮コンセール・ラムルー管弦楽団(2011年まで佐渡裕が首席指揮者を務めた)のモーツアルトのピアノ協奏曲24番は、録音は1960年と古いが、昔からフィリップス(最近デッカに買収された)の名曲の名演奏盤として夙に知られている。(20番も併録)


 真黒な写真を指差してほれここにオオウナギが写っていますと叫ぶ人 蝶人
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by amadeusjapan | 2016-02-10 11:06 | 音楽

あまでうすが綴る音楽と本と映画と詩とエッセイ
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